2010年08月23日
月光

『心にもあらで此世にながらへばこひしかるべきよはの月かな』 三条院

『天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かも』 安部仲麿
月は良いね
時に人を導き時に人を惑わすから
『月みれば千々に物こそ悲しけれ我身ひとつの秋にはあらねど』 大江千里
『あしびきの山のあなたに住む人はまたでや秋の月を見るらん』 三条院
『秋風にたなびく雲のたえまよりもれいずる月のかげのさやけさ』 左京大夫顕輔
『嘆けとて月やは物をおもはするかこちがほなるわがなみだかな』 西行法師
『月夜よし夜よしと人に告げやらば来てふに似たり待たずしもあらず』 (読み人知らず)
『月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして』 在原業平
『あひにあひて物思ふ頃の我が袖に宿る月さへ濡るる顔なる』 伊勢
人の起源って月にあるのかもね