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Posted by naturum at

2010年08月11日

創刻の旅・7 八ヶ岳山麓スーパートレイル

スーパートレイルがタダの縦走になっちゃった(笑)

でも悔いはない
それはそれで一つの旅の在り方
生きてこその“創刻の旅”

そんな旅のお話

注!
正規のトレイルコースではありません
私なりのアレンジを加えたショートカットコースです
本文中、正規コースには設定されていない場所も出てきます

○1日目・8月7日 野辺山駅~稲子湯

お馴染み、野辺山駅をAM6:00スタート
八ヶ岳へ向かいます

歩き出していきなり問題が!!

なんと金網が張ってあって向こうへ行けません
ウッソだろ!?
地図にだってゲートは描かれてるが普通に登山道のコースになってるじゃん・・・

まぁ、針金で留めてあるだけだったので何とかこじ開けて外へ出ました
※これから行かれる方、要注意です!!


野辺山は高原レタスの収穫真っ最中
“流した汗の量と歓びの大きさが等価”って良いね♪
天地御代の恩恵みだね


こんな風景の中をしばらく歩くとその先は林道歩きになります


良い感じでしょ?
でもね、この風景が延々20km以上続きます
見えるのは林と上空の空だけ、周りの景色なんて何にも見えません
しかも道は砂利道
気持ちと疲労の割には距離が稼げない
そう、玉砂利の海岸を歩くあの感じね
これは頂けません(怒)


でも途中にこんな滝なんかもあったりして♪
この水すごく冷たくて5秒以上手を浸してられません(マジ)


靴脱いじゃってます!
まぁ、こんなくつろぎ方が出来るのも一人旅ならではってことで(笑)


延々歩いてやっと今日の目的地“稲子湯”到着
ここで温泉入ってテント泊の可否を問う

はい、いつもの暗黙の了解を得ました(笑)


初日の野営(何があっても自己責任な場所ね)

う~~~~ん
特に何があったわけでもなく
ただただ同じ風景の中を歩いただけの初日でした

○2日目・8月8日 稲子湯~双子池
稲子湯を出発してすぐの所でなんと!!


沢桔梗の群生地!
初めて見た・・・
感動した・・・


沢桔梗・・・俺の誕生花
花言葉は
「高貴」「特異な才能」「繊細」「敵意」
まさかここで出会えるとはね
出会いって“人”や“熊”だけじゃないんだね

八千穂高原自然園を経て八柱山への登山道に入ります
ここも途中までは林道歩き


ここでやっと八ヶ岳山麓スーパートレイルの道標
なんだかなぁ~・・・

それだけじゃない
俺の後ろに30人ほどのパーティーが!

なんか・・・怖いんですけど(笑)
でも寄せ集めの素人集団ではなくちゃんとした山岳会のようです

でもやっぱり怖いので先を急ぎます


八柱山山頂(標高2114.3m)
狭くて見晴らしは良くありません
後続パーティーに追いつかれて俺ははじき出されました(笑)


八柱山を降りるとそこは雨池
ここでも後続に追いつかれました
パーティーはここで昼食のようです
そのスキに逃げましょう

相変わらずの林道歩きに辟易


・・・・・・・(汗)
立派な看板建てる前にコースに設定するなよ!
マジで怖いよココ


今日の野営地、双子池ヒュッテに到着
管理人曰く
この池(雄池)の水は50年間有害汚染物質が検出されていないんだって!
そのまますくって飲めるそうです(実際に飲みました)


でも野営地は隣の雌池のほとり
こっちの水は飲めないけど洗い物や水泳も出来るそうです
今日のお風呂です(マジに水浴びしました)


ココで一つ大事なことが!
それは空、空の雲
この日は朝から曇り空
しかも低く暗く動かない雲
これは雨を意味しています
もちろんそれを予測し
早めに食事を済ませシュラフに潜り込む
案の定夜中に降りだし、雨は明け方まで続きました
これも全て読み通り!

※余談
以前紹介したシュラフ代わりのインナーシュラフ+スペースシートね
これGOOD!!
標高2000mの雨の中でもまったく寒さは感じません
ウェアは短パンにTシャツのみ
それでも寒さを感じず軽くて暖かい!
これだけで3シーズン対応できるかも♪

○3日目・8月9日 双子池~スズラン峠(女の神茶屋)
雨のせいで予定より2時間遅れ(AM8:00)で出発
今日は全コース登山道で2つピーク越え
まずは最初のピーク、双子山を目指します


双子山山頂(標高2223.8m)


誰も居ないのでいつもの“タイタニック”♪


続いて“東京タワー”♪(笑)

一見無意味なことしてると思うでしょ?
でもね
これ、大真面目なストレッチです
身体的ストレッチよりも精神的ストレッチ
タイタニックは“金体白色、西半月の位”
東京タワーは“天地人、三位一体にして無心無限の心”
『心を総体の中央に置き、而して心を納む 是和合なり』 ・・・射法訓より


さて、あまりゆっくりもしていられません
向かうは写真中央、蓼科山の向こう側
蓼科山の森林限界がよくわかるでしょ


登山道はこんな感じです
※森林限界を超えた上はもっとスゴイ!


山頂手前の蓼科山荘

ここから先は先ほどよりも大きな岩石の壁を上ります
前を行く人が真上に見えます
(山スカ女子は気を使っちゃうね:笑)
実際先行者が女性(パンツスタイル)だったので
さすがに写真は遠慮しました(笑)


蓼科山山頂(標高2530.3m 日本百名山)


山頂は荒涼とした岩の台地


眼下に雲、頭上に雲
この雲の流れが気になります
ホントはもっとここに居たかったんだけどね
下山中に雨雲の中を通ることになるのは目に見えてるし
その先のことも考えるとゆっくりできません
でも、“カノン”だけは外せない儀式!
山で聴くカノン・・・
風・気温(天)、景色(地)、音楽(人)
まさに三位一体にして無心無限の境地

下山道は写真右下方向へこの岩場を降りていきます

読み通り
森林限界下で雨になりました
登りと同じような石の坂を急降します
これが難儀しました
“滑落事故注意”の看板を横目に慎重に降ります
縦走装備のザック担いで前後に人は居ない
慎重に慎重を重ね
それでも何度か滑りシリモチを突きそうになった
標準1時間40分の下りを2時間20分掛けて降りました

降り着いた場所が女の神茶屋(跡)
バス停有り、バス到着まで30分
時刻は15:00
ここが大事なところ!!
ここでこの旅の重大な判断をしなければならない
進むか、終えるか
30分で決断しなければならない
1時間歩いて次のキャンプ地まで進むか
バスで白樺湖へ行って宿を探すか

猶予は30分・・・

地図と空を交互に見る

雲の動きからして好天は見込めないと予測
夏にありがちな日中は晴れて夕立のパターン
夕立を予測するとなると早めにキャンプ地について
少しでも晴れているウチにテントを張ってテントを乾かさなければならない
しかし翌朝の出発は遅れる
当然1日の移動距離が短くなり旅そのものが長引く
歩き旅で計画より長引くということはそれだけ危険度が増すってこと

とにかく天気予報(天気図)の情報が欲しい

結論は白樺湖行き
それは旅の終わりを告げる結果になるかも知れないが
無理を押してまで続ける旅でもない
無理を押し通してその先にあるのは・・・・トムラウシ
大げさかもしれないがそれは決して起こしてはならないこと

迷うことなくバスに乗った

とりあえず国民宿舎(白樺湖水源荘)へ向かった
もちろん予約なんかしてません(笑)
でも、これも予測通りすんなりオッケー♪
国民宿舎って便利だね(笑)

一息ついて洗濯とお風呂を済ませた
さすがに濡れたテントを部屋の中に広げることは出来なかったな(笑)
6時になったのでNHKを・・・

ってどのチャンネルだよ!!

1じゃねーよ、12だよ~
まぁ、田舎ではありがちだがせめてNHKくらいは全国共通にしてよ

まぁ、いいや

天気予報(天気図)・・・

なるほどね、こういうことか・・・

九州の南に台風4号、北上中
その影響で太平洋上の湿った空気が本州に流れ込んで不安定な大気を作っている
昼間見た雲はまさにそれを現してました

台風の進路予想図を見ると
11~12日にかけて日本海側を通過
旅の停滞具合からして一番エスケープし難い場所で台風直撃?
※今日の情報では少し遅れてまだ西に居ます

正しかったんだ・・・
俺の判断は間違っていなかったんだ・・・

これが今回の旅の全てです
ここにこそ今回の旅の大きな意味があると思います

心置きなく旅を終えられました

○4日目・8月10日 帰行
タクシー・JRを乗り継ぎ野辺山に戻る


やはり八ヶ岳は雲の中
それは出発時よりも大きく低く濃い雲

スーパートレイル中断ではなく野辺山~白樺湖縦走と思えば
それはそれでケリが付けられる
残念な気持ちと大成功(大正解)の気持ちが混ざり合ってるのも事実

リベンジするつもりはない
今回半分しか歩いてないが少しわかった
八ヶ岳山麓スーパートレイルは出来たばかりでまだまだ未成熟
今後もっと人が歩いて徐々にハード・ソフト共に整備されれば
きっと素敵なトレイルコースになると思う

比較の対象にはならないと思うが
どうしても熊野古道と比較してしまう
アレはすばらしい
ものすごく辛い山道だけど
旅人にあんなに優しい道はないと改めて思う
それが歴史・文化の重さなんだろうと思う

スーパートレイルは今、全国で計画が進められている
それはそれで良いことだと思う
でも、八ヶ岳山麓スーパートレイルに対して俺が最初に抱いた違和感
歴史的、文化的な場所や施設を繋いで巡るというのは
どうしても商業的要素が見え隠れしてしかたがない

そういう道を歩くのはどうも苦手だな・・・

なんか、まとまりのない紀行文だけど
これにて今回の旅は“ケリ”を付けたいと思います。




それにしてもだ
な~んか消化不良気味って感じ?

12日には台風も東北地方に抜けるんだよね~
休みは15日まであるんだよね~

日帰りで一つピークハント行っちゃう!?(笑)
  


Posted by 望月 at 10:02Comments(8)Land Walk