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Posted by naturum at

2013年05月30日

Heart Beat

このご時世にこのメッセージ(TVCM)とは・・・

その姿勢がカッコイイね♪


※フルスクリーン、大音量でぜひ!!





どう?

ときめかない?

ワクワクしない?

俺だけ?



この高揚感こそが今の時代に大事なことと思うけどなぁ・・・


こっちもなかなか良い感じ♪

  


Posted by 望月 at 18:45Comments(8)Audi

2013年05月26日

Satellite



次に週末と満月が重なるのは・・・

6月23日・・・・予定あり

その次は・・・・10月19日!
  


Posted by 望月 at 22:22Comments(0)Others

2013年05月25日

水圧マッサージ




・・・を、受けに行ってきたんだ♪





























ダメですかっ!?




え?オチ見え見え?







ふ・ふ・ふ・・・





















今日のところはニューロッドのフィールドテストと言うことで勘弁してやるぜ!









・・・・やっぱりね





ぷぅしゅぅぅぅぅ・・・・  


Posted by 望月 at 20:40Comments(6)In Shore

2013年05月19日

シーズンアウト

●Episode-1

















●Episode-2











冬になったらまた逢おう♪
  


Posted by 望月 at 13:07Comments(4)Area

2013年05月14日

奥駈道の奇蹟

・・・待ち人を持つものは仕合わせだね。

武者小路実篤:トビアスの帰り より





これはフィクションではありません
本当にあった、まさに奇蹟としか言いようのない物語です


実は今回の奥駈け行で、29日に山中でデジカメを拾いました

その時の私はまだ体調も良かったにもかかわらず、周りの景色には目もくれず
なぜか下ばかり見て黙々と歩いてました

すると、道脇の草むらにオレンジ色の四角い物体が・・・

「デジカメだ・・・先行者が落としたんだろう・・・」

その程度の思いでカメラをチェストバッグに入れてそのまま歩きました
その後の宿ではデジカメを落とした人が居ないか聞いてみましたが誰もおらず
さらに先行しているのかもしくは順峯(逆行)の方か・・・

結局持ち主は解らず終いでそのまま家まで持ち帰りました

ここが自分でも不思議なんです
持ち主の見つからないカメラを拾ったにもかかわらず“得した♪”という気分にはなれず
かといって警察に届けるでもなく・・・

なぜか持ち帰ったんです

持ち帰っても、このカメラを自分の物として使う気にはなれませんでした

無性に持ち主を捜してみたくなりました

無駄だと解っていても、愚行と思っていても
なぜかほっとけなかったんです

あの“ジンクス”を思い出してみてください

この感情って奥駈けを歩いた人なら解ると思います


それから毎日、ホントに毎日ネットで検索かけました
2013GW、奥駈道、デジカメ、紛失 etc...
思い当たるキーワード片っ端から検索かけました
しかしヒットには至らず

そして先日の日曜日
失礼とは思いながらも電源を入れ、データを確認してみました

4/27からの奥駈け行の写真が入っていました、1人の男性が写っていました

この人が持ち主なんだな・・・


そして見終わってふと気が付いたんです
男性で、出発の日時、宿泊日と場所・・・

この行程って・・・もしや!!


思い当たる節がありましたがこちらからは連絡の取りようがありません
祈る気持ちでコメント欄にメッセージを入れました

「読んでくれ!気が付いてくれ!」




反応がありました
そして・・・





奇蹟が起きました!!

まさに奇蹟としか言いようがありません


今回の奥駈け行記事に何度かコメントを入れてくれたカズさんの物でした

なんということでしょう
胸が熱くなりました鳥肌立ちました

念のため、カズさんには機種名と色の確認をしました
カズさんはデータ内容、機種名、品番、ボディーの傷に至るまで正確に覚えており
それを伝えてきました

ここまで持ち主に大事にされている“道具”にさらに感動しました




『物にも心』


このカメラは持ち主の元に帰りたかったんでしょう
その想いがあったからこそ私に拾われたんだと思います

今にして思えばあの状況は不自然としか思えません
落ちてると言うより置かれているって感じでした

カズさんと私の間には何人か山行者も居たはずです
なぜ私にだけ見えたのでしょう?

雨の降る前日というのも単なる偶然でしょうか?

そしてカズさんはカメラ紛失には一切触れずに
今回の自身の行程のみを私のブログにコメントとして書き込んだ


“私が拾った” “カズさんが行程をコメントに入れた”

この2つの偶然が奇蹟を呼んだのです
1個の道具(カメラ)によって奇蹟が産まれたのです
全くすれ違うことすらなかった時間と空間がシンクロしたのです



何度も言いますがこれは事実です、本当にあった話です

何かを感じませんか?
何かを感じ取って頂きたいのです



“奥駈道の奇蹟”として私の人生録に強く深く刻まれました・・・






さぁ、君の居場所へお帰り


君も、仕合わせものだね
  


Posted by 望月 at 20:32Comments(22)熊野古道

2013年05月13日

アウディさんの泣き所・・・

そりゃあるさ!

なんぼアウディったって所詮は車、機械だもの

人が作って人が使う以上壊れるし、欠点もある
使いづらい面や気に入らないところも顕在化してくるさ

そういうの一つ一つ理解し、受け入れて使うからこそ
機械は人間味をもって道具になるんだと思うわけ

てことで、俺的アウディさんのダメダメポイント・その1(いくつあるんだよ:笑)


ドアミラー

小さいです、小さい上に平面鏡
なので視野が狭くその分死角が多い

てことでミラー交換

屈曲鏡(1000R)のブルーミラー♪(ちょっと高い:笑)

安いのもあるんだけど、それは純正ミラーに貼り付けるタイプで
せっかくのヒーテッドミラーの機能が損なわれちゃう
これは純正ミラーとの交換タイプなのでヒーテッドの機能はそのままです♪

施工前


施工後


視野が広くなったのわかるでしょ?
バックでの車停め、幅寄せが楽になりました

ブルーミラーがボディーカラーと相まってこれまた良い感じ
夜間、後方車ヘッドライトの眩しさも抑えてくれるしね

うん、良いね♪
  


Posted by 望月 at 19:30Comments(7)Audi

2013年05月12日

釣り人の品格

「久しぶりに集まろうぜ!新緑まぶしい季節に肩が抜けるまで釣っちゃおうぜ♪
固いよ~、鉄板だよ~!このタイミング逃したら今年はもう魚の顔見れないよ!
本物の爆釣ってモンを味合わせてやるぜ!!」


的なニュアンスのメールをウチ(貧釣隊)のメンバーに送りました!























誰も来ねーし!(怒)


揃いも揃って寝坊とはどういう事よ! (1名は野良仕事:笑)

もぉ~~~~!



いいもん!

1人で釣っちゃうもん!

それはもはや釣りではない、漁だ
釣果ではない、水揚げだ!!
俺の爆釣劇を指銜えて見るがいい!!


ネコちゃんはさすがにわかってるね♪
今日は俺の足下に寄り添っています


秘奥義“神の手の誘惑”♪

かっしーさんのやってる“姑息なヘチ釣り”とは志が違うね



静かな環境で釣り・・・贅沢な時間だなぁ~


素足に風が心地良い♪


青空に新緑がまぶしいぜ!

うんうん

釣りに行って風景の写真撮れるようになったら釣り人としては一人前だな

そう、伊豆へ釣りに行って干物買って帰る あの境地ね


















釣れませんでしたっ!




いや、全く釣れなかったわけじゃないのね

ターンオーバー入っちゃったね

水中は浮遊藻だらけ、釣りづらいし、魚の活性低いし

池全体では平均的には釣れてたけどポツーリ、ポツーリって感じでした



ま、次に繋がる釣りをしたと言うことでまとめておきましょう♪
  


Posted by 望月 at 11:19Comments(8)Area

2013年05月09日

3Dプリンター

ニュースで話題の3Dプリンター



しかし、これで拳銃作っちゃうってその発想がぶったまげ!!

拳銃のパーツ図が普通に入手できちゃうって
どういう社会なんだアメリカって国は!?

ちなみにウチのはABS専用機なので
形は作れても実射には耐えられないと思います
でも上位機種だとポリカで成形できちゃうんだよね

うん、それなら・・・

って、やりませんから!(笑)



会社設備の私物化とか職権乱用とか色々言われるけど

カーナビのマウント作って喜んでる俺なんてさ

なんか、すごく良い人に思えてくるよね




え? 大同小異?




こもっともで(笑)  


Posted by 望月 at 21:43Comments(4)Others

2013年05月08日

iPod用スピーカー

今まで使ってたやつ



すごく良い音鳴らします!

でも、その性能を存分に味わうにはそれなりに音量上げなければなりません(泣)

しかも指向性がすごく強くてスピーカーの前面に居ないと返って聴きづらかったり・・・



もっと手軽に楽しめたらなぁ~

・・・って思ってリサイクルショップを覗いてみたら!!



¥5,250(税込み)衝動買い(笑)

でもこれ良いよ~!

音を鳴らすだけの機能しかないんだけど
そのシンプルさが良いね

部屋全体に柔らかく音が満ち渡ります

どこからともなく聞こえてるって感じ?

しかも床の上に無造作に置いておけるってのが良いね
※カーペットの上でも充分良い音鳴らしますが、固い床の上だとさらに音に“冴え”が出ます


うん、マジでこれ気に入りました♪
  


Posted by 望月 at 21:12Comments(4)Others

2013年05月06日

ジンクス


『一度でも奥駈けに足を踏み入れた者は必ず、再び奥駈けを歩くことになる』

そんなジンクスがあるらしい・・・



○1日目・4/27(土)

今年もここから始まります
今年はここからロープウェイで下千本に上りそこからバスで奥千本まで移動しました


ロープウェイを降りて先ずは金峯山寺に旅の無事を合掌


今年もここから歩き始めます
なにげにこのアスファルト道ってキツイ(笑)


また来てしまったなぁ・・・

今年は初日は欲張らずに短い距離で納めます
四寸岩山を軽く越えて二蔵宿小屋で初日泊


山にはまだ少し桜が残っていました


○2日目・4/28(日)

今日から本格的に歩き始めます!
天気は最高♪


五番関の女人結界門


気持ちの良い尾根道をサクサクと歩きます


洞辻茶屋のお不動様


コレが有名な山上ヶ岳西ノ覗!
去年は曇っていてその存在にすら気が付かなかった(笑)


覗からの展望
怖いけど・・・高度感は戸隠の方が怖い(笑)


大峯山寺を越え


阿弥陀ヶ森女人結界門を出ます

去年はヒドイ靴擦れに泣かされ苦しかったこの辺も
全く問題なく越えていきます
うん、スピードにも乗れてすごく良い感じ♪


大普賢岳も・・・


七曜岳も難なくクリアー!


今日の泊地、行者還避難小屋


○3日目・4/29(月)

今日も天気は最高!


今日はこの縦走路核心部を通過します
元気のある内に一気に歩こう!


弥山て、こんなパノラマだったのね!!
去年はもうこの辺で暴風雨、景色なんて見る余裕すらありませんでした


弥山頂上・天河奥宮
コレは日帰りのハイキング客も多いはずです
登山としては最高の部類に入るんじゃない?


近畿最高峰 八経ヶ岳


何処までも続く稜線と果てしなく連なる山並みが気持ちいい♪

当初の予定泊地、楊子ヶ宿小屋へは昼前に到着
そのままゆっくりしても良かったが
体調は絶好調だし、明日は天気の崩れが予想されていたので
一気に次の深仙小屋まで歩を進めます


釈迦ヶ岳の絶景を楽しみながら歩きます
気持ちの良い草地を歩いていると・・・


突然目の前に鹿の群れが!

目の前を横切っていく鹿の群れは気高く、神々しく、それはそれは美しい光景でした

先を急ぎます!

・・・・

??・・・

なんか変だな?・・・

そろそろ小屋に着くはずだが・・・

30分・・・1時間・・・

深仙小屋が現れない(汗)

なんで? 間違ってないはず!

ここでやっと地図チェック(遅い!!)

ガーーーーーーン!!!

なんと痛恨のルートミス

旭口への下山道へ迷い込んでしまっていた
マズイ・・・
時すでに16時を回っている
戻らなきゃ
慌てて戻るもかなり下ってきてしまっている

17時、地図上でおおよその位置は把握できている
やむなくそこでテン泊
※実際にはすごく気持ちの良い草地です、それ目的で来たのなら最高のキャンプだね♪

ルートミスの心折れと疲労でその夜はろくに食事も摂らずにシュラフに潜り込んだ


○4日目・4/30(火)

天気予報は雨
降り出す前に少しでも距離を稼ごう

しかし

なんか体調が優れない
食事が喉を通らない
かといってゆっくりできない
焦る気持ちに急き立てられ出発


ついに来た・・・

忘れられない、無念の“太古の辻”
でも今年は降りない!
そう決めて1年間を過ごしてきた
降りるわけにはいかない
前へ進む!
何がなんでもここだけは通過する!!

案の定、太古の辻を過ぎた頃から雨が降り出した
強くはないが風も吹き始め気温が一気に下がる
お腹は空いているがやはり物が食べられない
ゼリー飲料でとりあえず栄養分を摂取しながら歩くが
固形物を食べていないためシャリバテ状態に陥る

マズイな・・・
わかってはいるがどうにもならない(できない)
シャリバテの身体に冷たい雨、体温の低下
負のスパイラルに陥る一歩手前

とにかく今日の予定泊地、持経ノ宿まで持ってくれればいい
歯を食いしばって歩く
前日に距離を稼いでおいて良かった
予定より大分遅れたが16時には持経ノ宿に着いた
濡れた服を着替え少し寝た

1時間ほど寝ただろうか、物音で目が覚めた

起きあがると1人のおじさんが居た
挨拶を交わししばらく話し込んだ

そしたらなんと!
おじさんの話の中に突然“山登なでしこ”さんの名前が!

「えーっ!なでしこさん知ってるんですか!?」
このおじさん去年奥駈けでなでしこさんに会っているらしい

『もしかしてなでしこさんが会いたがってた“M”さんですか?』
「はい、その“M”です、望月です♪」

なんともまぁ奇妙な巡り合わせだ(笑)

一気に打ち解けて会話が弾んだ♪

食欲は戻らなかったが久しぶりに人との会話で盛り上がり
気分良く床に就くことができた・・・


○5日目・5/1(水)

寝坊をした・・・
というか起きれなかった・・・
そうとう疲れている、食欲も湧かない
今朝もゼリー飲料だけで済ます

Y氏(おじさん)と連絡先を交換し、少し早く宿を出た

今日は行仙宿山小屋を越えて塔ノ谷峠でテン泊の予定だが
おそらくそこまでは無理・・・

うん、無理せずとにかく行仙小屋まで行こう

身体が重い・・・
シャリバテ状態が続く
気持ちばかりが先へ行くが全然スピードが上がらない、距離が稼げない
短い距離が異様に長い
何処までも永遠に続くかと思われるアップダウン


青息吐息で昼頃行仙宿にたどり着いた
宿には山彦ぐるーぷの方が1人居た


『まぁ、ゆっくりしていきなさいな』
いろりに火をくべ、コーヒーを淹れてくれた
なんか久しぶりに胃袋に暖かいモノが入った
山の話、南奥駈けの話、小屋の話をいろいろと聞かせてもらった
1時間ほど話し込んでその人は山を下りていった

ちょっと元気もらったのでもう少し先まで進もうと思ったが
開き直って今日はここで泊まることにした
せっかく燃えているいろりの火を消すのももったいないしね(笑)
ぐるーぷの方と入れ違いで1人の男性が入ってきた
旅人だ、本宮から入って吉野を目指すという
色々と情報を交換しているうちにだんだん人が集まり始めた
昨日のY氏も追いついた
今日の顛末を面白おかしく話し合った

1人のあんちゃんと話していると
なーーんと!!
この人も去年奥駈道でなでしこさんに会っているらしい♪
奇妙な縁だな
なでしこさん繋がりで3人がここに居るなんてね

てか、なでしこさんどこ行ってもお騒がせ有名人なのね(笑)

相変わらず食欲不振のシャリバテ状態だったが
楽しく会話して床に就いた


○6日目・5/2(木)
今日も朝から身体がだるい
ゼリー飲料も残り少ない
無理してカロリーメイトを食べた
食べたというより水で流し込んだ

スピードの上がらない身体で宿を出る
息も絶え絶えだ
後2日、耐えるんだ
そのために1年間を過ごしてきた、無駄にはできない
上がる寸前の息で笠捨山を越える
もう一つ!
地蔵岳の鎖場さえ越えれば後はおおむね下りだ
休憩時間ばかりが増える
反して距離は驚くほど進んでいない
時間はどんどん過ぎる

辛いな・・・

もうイヤだ!・・・

イヤだイヤだイヤだ
もう歩きたくないもう歩かない
もう2度とこんなとこ来ない!!
山を下りたい、家へ帰りたい、歩きたくない
もう絶対奥駈けなんか来ない!!

実際、泣きも入るよ
こんな山の中で一人っきりでシャリバテで何処にいるのかもわかんなくて
目の前にはアップダウンばかりの道で・・・

ふてくされながらも地蔵岳を越え下りに入る

とにかく歩くしかないんだな・・・

帰ると進むは同義

家に帰りたければ歩け!
自分に言い聞かせながら山道を下る・・・

どれくらい歩いただろう
眼下にアスファルトの道が見えだした

はて??
ここで林道?

慌てて地図を広げるが無心で歩いてきたせいか
自分の居場所が皆目見当が付かない

(やっちまったか!?)

とりあえず林道に出る
標識を見ると国道425号!
今降りてきた山道には“東屋岳登山道入り口”と手書きの看板が
しかしそんな道は地図に載っていない

どこだ!??

探せ! 居場所を見つけろ!
山族の全知全能で自分の居場所を探し出せ
深い谷間では山立てはできない
等高線を読め
右手に稜線、左手に谷
コンパスと地図を重ね道のカーブ具合から居場所を突き止めろ!
よし、大体の場所は把握できた
次だ、次はどうする
ココできたか、“現場で試される選択肢”
無理して元の道に戻るか、新たな道を模索するか
“今ある現状で最善を尽くせ”

後者だ!
この身体でまたこの山を登るのは無茶だ
今日中に今日の目的予定地玉置神社には着けない
このまま国道を歩こう
その先には森林植物園がある
そこまで行けば人が居る
バスやタクシーも捕まえられるはずだ

歩け!!

アスファルトの道を延々7キロ、2時間歩いて森林植物園に着いた
正直ホッとした

売店でめはり寿司を買い無理して食べながら今後の行程を組み直す
とにかく玉置神社まで行こう
バスはなさそうだ、タクシー呼んじゃおう
売店のおじさんにタクシー会社の電話番号を教えてもらい電話してみた

・・・

連休中で全て出払っていていつそちらへ行けるかわからないと言われた
途方に暮れていると売店のおじさんが声を掛けてくれた

玉置神社まで行きたい旨を伝えると
すぐ近くだから乗せていってくれると言う

なんとうれしい言葉!
聞けばそのおじさん、ここの館長さんだって(笑)

無理はしない
ここは素直にご厚意に甘えさせてもらおう
軽トラの荷台にザックを放り込み玉置神社まで送ってもらった

館長さんと旅の話しをしながら林道を走っていると・・・

なんとすぐ脇を奥駈道が通っているではないか
そっか!
この辺りは林道と奥駈道が並行してるんだった!
「ここで止めてください!、ここで降ります、ここから歩きます!」
館長さんに感謝の意を伝え、ガソリン代を・・・と言ったが
館長さん受け取らなかった

本当にこの辺の人の旅人に対する優しさは偉大だ
深く頭を下げ軽トラを見送らせてもらった


かつえ坂を越え予定時間通りに玉置神社にたどり着いた

考えてみりゃあのまま国道を歩いてもここへはたどり着けた
だがこの体調であのままアスファルトの上を歩くのもしんどい
なんか、横着した気持ちは否めないが
ここは一つ、人の厚意に甘えよう
そういうことも旅の途上にはよくあること、これも大事と思う


玉置神社にお参りしテン泊地の駐車場を探す
駐車場には昨日のあんちゃんがすでに到着してテントまで張ってあった
駐車場の売店で今日の出来事を話ながらコンニャクおでんを買って食べた

んっめぇーーーーー!

コンニャクおでんがすごく美味しい♪
昆布出汁が浸み入って
こんなに美味しいおでんは初めてだ!
たまらず3個食べた
美味しかった、暖かかった、胃に優しくお腹に貯まった
生き返った気がしたよ


ニーモはペグダウンしないと張れないのでアスファルトの駐車場ではなく
一段下りた材木置き場の地面にテントを張った
やっぱり自立式テントの方が良いなぁ・・・
来年までには新しいの買おうっと♪

夜はかなり冷え込んだが久しぶりに暖かく眠れた


○7日目・5/3(金)

いよいよ山行最終日だ、今日は川湯温泉だ
お風呂入れる♪
でも距離は長い
食べなきゃ
前日行仙宿で物々交換してきたボンカレーを湯煎して食べた・・・

うっめーーーー!!

ボンカレーってこんなに美味しい食べ物だったのね!
スゴイ!スゴイぞボンカレー!
身体が温まる
体中の筋肉がギュンギュン唸ってる感じ
やっぱドライフードだけじゃダメだな!
より、来年は食糧計画も見直そう
ちょっと重くなったってかまやしない、レトルトや缶詰も持ち歩こう♪

さぁ、歩きだそう!!


グングン標高を下げる


こんなアップダウンはもう全然苦にならない♪

そしてついに・・・


大斎原の鳥居が見えた!

・・・この景色が見たかったんだ
他人のブログの写真ではなく自分の目で見たかったんだ
他人の奥駈縦走成功記録なんかもう読まない
自分でこの旅を完結させるんだ!

展望台には吹田から来られたご夫婦が休憩していた
ここで30分も山談義(笑)
もう余裕だね♪

その後も合う人合う人ひとしきり話をして別れた

お陰で結局標準時間をオーバー(笑)

でも良いさ
うん、スピード乗れてるし力も出てる
さらに高度を下げると熊野川がもう眼下にある

「当機は最終着陸態勢に入りましたー!」
お!禁煙サインとシートベルト着用のランプが点ったぞ(いつの時代の飛行機だよ:笑)
1人で冗談言いながら山を下りた


・・・ついに来た
この橋を歩いて渡りたかった
この日をずっと夢見てきた


橋へと続く赤いコンクリ道はビクトリーロードか?

橋を渡ると国道168号
右へ曲がれば30分で本宮だ
でも今日は行かない、そう決めていた
今日は川湯温泉で湯ごりして身綺麗にして明日あの階段を上るんだ

国道を左に曲がり川湯温泉に向かって歩いていると先程のご夫婦が車で通りかかった
『乗せてったるわぁ』
嬉しいよね~♪
遠慮することなく川湯温泉まで乗せてもらいました
聞けばこのご夫婦、熊野古道はほぼ全部歩いているらしい
今回も渡瀬温泉にベースキャンプを張りあちこち歩き回ってるらしい
そんな旅もいつかやってみたいものだ

川湯キャンプ場にテントを張り共同浴場へ向かった


川ガキ・・・
懐かしいなぁ~

実に1週間ぶりのお風呂です
この嬉しさは書き表しようがありません
ホント、温泉文化のある国に生まれて良かった♪

キャンプ場は夜遅くまで子供達が騒ぎ回っていた
別に腹は立たんがね、俺も経験してきた道だもの
テントの張り網に何度も足を引っかけられそのたびにテントは揺れなかなか寝付けない
やっぱ自立式テントだな♪


○8日目・5/4(土)
いよいよ最終日だ


急ぐ必要はない、ゆっくり進もう

答えを見つけに行こう・・・


大鳥居
もう何度もここを訪れているがやはり今回だけは格別の思いがある

そしてついに・・・


本宮の地に立った

階段をゆっくりゆっくり1段ずつ上がる
この1週間が走馬燈のように頭の中を駆けめぐる


そこに見たものは・・・







参拝を終え、バスで新宮に向かった

見慣れた景色が違って見えた

最後に歩いた稜線を見上げた時景色がにじんで見えた


新宮に入り速玉大社にもお参りし山行は終わった
現実世界に帰ってきた


いつものコインランドリーで洗濯だ♪(完全にジモティーじゃん:笑)
てか俺、忘れ物じゃねーし!

洗濯も終わってこれまたいつものビジネスホテルへ
今回は泊まらないよ、コーヒー飲みに立ち寄っただけ
喫茶店のオネーちゃん俺のこと覚えててくれたよ♪
コーヒー飲みながら世間話しに話が弾んだ
これからちょっと那智まで行って来るって言ったら
『荷物預かっておきますよ♪』って
こういうのって良いねぇ~


那智駅でゆっくりたっぷり温泉に入った
海風が心地良い

夕方になり新宮に戻りりゅうちゃん夫妻と合流
お祝いの打ち上げをして頂きました♪
いつもいつも感謝です (-人-)
りゅうちゃん夫妻は台高の方へ行かれていたみたいです
話は山の話ばかりだけど尽きることはない
なんで山の話って尽きることがないんだろ・・・?

あっという間に時間は過ぎ
バスの出発時間になりそこで別れた

本当にありがとうございました
旅の終わりにいっぱい話聞いてもらえて幸せ者です、私は

「また来るね♪」





きっかけは些細なことだった
昔から熊野古道への憧れはあった、一度歩いてみたいと思っていた
その機会を得て実現に至った
一度きり! それで終わるつもりだった
どうせ一度きりならなるべく長い距離を長い時間を掛けて歩こうと思い
中辺路~大辺路スーパートレイルを計画し実行した

それで終わるつもりだった・・・

翌年小辺路を縦走した
その次の年は奥駈道を半分歩き、真夏に大雲取越~小雲取越を歩き
冬に中辺路を縦走した
そしてついに今年、奥駈道縦走完歩・・・
一度きりのはずがすでに6回も来ている
何がそうさせるのか・・・
歩くほどに心が熊野古道から離れられなくなった
一体そこに何がある?何があった?
その答えを求めてひたすら歩いた
歩いて歩いて一途に歩いて、ようやく見えた気がする

後先考えず意気揚々と歩き始め
登り龍のごとくどんなに厳しい坂道もどんなに険しい岩場も鎖場も
何ら躊躇することなく踏み越えて来た
途中で辛くなってくじけて挫折して逃げたくなって弱音を吐きながらも
その途上で人に出会い人に助けられ人と別れてまた人と出会い
感謝と反省を抱きつつ安堵の道を歩き終えた

それって・・・

起承転結、すなわち人生そのものではないか?

そしてその長い旅路の果てにたどり着いた熊野本宮・甦りの地

人は歩き、ここを訪れまた普段の生活に戻ってゆく
そしてまた歩き本宮を目指す・・・

今あらためて言える
本宮はゴールではない
本宮こそがスタートラインなのだと確信を持って言える

奥駈けにはきっと何か特別なモノがあるとずっと思っていた
でも、なにも特別なモノなど無かった
そこにあったのは人の日々の営みそのものであった
人が数年、数十年掛けて積み上げていくモノが
その1本の道に凝縮されていた

これはあくまでも私個人の主観であり答えです
また違った別の答えもあると思います
そうあって然るべきだと思います
だって誰もが皆、日々奥駈道を歩いているのです
私の、あなたの、それがそのまま奥駈道なのだと思えるのです
女性は奥駈道を完全縦走することはできません
女性の居ない道中で男性は“親孝行”を厳しく問われます
これもまたすごく象徴的だと思います
そんな1本の道が熊野にはあるのです

今回、地図上の奥駈道を100%トレースしたわけではない
それで良いと思う
いにしえのならわしにこだわる必要はないと思う
現代には現代の奥駈道があって良いと思うのです

そんな奥駈道があっても良いと思うのです
そんな旅もあって良いと思うのです
他人と同じである必要など全くないと思うのです・・・


熊野古道これまでの記録


ジンクスは確かに存在した

まだまだ旅は終われそうもありません。

-完-

  


Posted by 望月 at 21:58Comments(19)熊野古道

2013年05月05日

ただいまっ!



先程、無事に帰宅しました♪

天気に恵まれ、体調にも恵まれ

何とか目的は達成されました

紆余曲折ありの珍道中でしたが

うん、ホントに良い旅でした

詳細はまたあとで、とりあえず帰宅報告まで  


Posted by 望月 at 09:23Comments(6)Land Walk