ナチュログ管理画面 スローライフ スローライフ 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2013年05月06日

ジンクス

ジンクス
『一度でも奥駈けに足を踏み入れた者は必ず、再び奥駈けを歩くことになる』

そんなジンクスがあるらしい・・・



○1日目・4/27(土)
ジンクス
今年もここから始まります
今年はここからロープウェイで下千本に上りそこからバスで奥千本まで移動しました

ジンクス
ロープウェイを降りて先ずは金峯山寺に旅の無事を合掌

ジンクス
今年もここから歩き始めます
なにげにこのアスファルト道ってキツイ(笑)

ジンクス
また来てしまったなぁ・・・

今年は初日は欲張らずに短い距離で納めます
四寸岩山を軽く越えて二蔵宿小屋で初日泊

ジンクス
山にはまだ少し桜が残っていました


○2日目・4/28(日)
ジンクス
今日から本格的に歩き始めます!
天気は最高♪

ジンクス
五番関の女人結界門

ジンクス
気持ちの良い尾根道をサクサクと歩きます

ジンクス
洞辻茶屋のお不動様

ジンクス
コレが有名な山上ヶ岳西ノ覗!
去年は曇っていてその存在にすら気が付かなかった(笑)

ジンクス
覗からの展望
怖いけど・・・高度感は戸隠の方が怖い(笑)

ジンクス
大峯山寺を越え

ジンクス
阿弥陀ヶ森女人結界門を出ます

去年はヒドイ靴擦れに泣かされ苦しかったこの辺も
全く問題なく越えていきます
うん、スピードにも乗れてすごく良い感じ♪

ジンクス
大普賢岳も・・・

ジンクス
七曜岳も難なくクリアー!

ジンクス
今日の泊地、行者還避難小屋


○3日目・4/29(月)
ジンクス
今日も天気は最高!

ジンクス
今日はこの縦走路核心部を通過します
元気のある内に一気に歩こう!

ジンクス
弥山て、こんなパノラマだったのね!!
去年はもうこの辺で暴風雨、景色なんて見る余裕すらありませんでした

ジンクス
弥山頂上・天河奥宮
コレは日帰りのハイキング客も多いはずです
登山としては最高の部類に入るんじゃない?

ジンクス
近畿最高峰 八経ヶ岳

ジンクス
何処までも続く稜線と果てしなく連なる山並みが気持ちいい♪

当初の予定泊地、楊子ヶ宿小屋へは昼前に到着
そのままゆっくりしても良かったが
体調は絶好調だし、明日は天気の崩れが予想されていたので
一気に次の深仙小屋まで歩を進めます

ジンクス
釈迦ヶ岳の絶景を楽しみながら歩きます
気持ちの良い草地を歩いていると・・・

ジンクス
突然目の前に鹿の群れが!

目の前を横切っていく鹿の群れは気高く、神々しく、それはそれは美しい光景でした

先を急ぎます!

・・・・

??・・・

なんか変だな?・・・

そろそろ小屋に着くはずだが・・・

30分・・・1時間・・・

深仙小屋が現れない(汗)

なんで? 間違ってないはず!

ここでやっと地図チェック(遅い!!)

ガーーーーーーン!!!

なんと痛恨のルートミス

旭口への下山道へ迷い込んでしまっていた
マズイ・・・
時すでに16時を回っている
戻らなきゃ
慌てて戻るもかなり下ってきてしまっている

17時、地図上でおおよその位置は把握できている
やむなくそこでテン泊
※実際にはすごく気持ちの良い草地です、それ目的で来たのなら最高のキャンプだね♪

ルートミスの心折れと疲労でその夜はろくに食事も摂らずにシュラフに潜り込んだ


○4日目・4/30(火)
ジンクス
天気予報は雨
降り出す前に少しでも距離を稼ごう

しかし

なんか体調が優れない
食事が喉を通らない
かといってゆっくりできない
焦る気持ちに急き立てられ出発

ジンクス
ついに来た・・・

忘れられない、無念の“太古の辻”
でも今年は降りない!
そう決めて1年間を過ごしてきた
降りるわけにはいかない
前へ進む!
何がなんでもここだけは通過する!!

案の定、太古の辻を過ぎた頃から雨が降り出した
強くはないが風も吹き始め気温が一気に下がる
お腹は空いているがやはり物が食べられない
ゼリー飲料でとりあえず栄養分を摂取しながら歩くが
固形物を食べていないためシャリバテ状態に陥る

マズイな・・・
わかってはいるがどうにもならない(できない)
シャリバテの身体に冷たい雨、体温の低下
負のスパイラルに陥る一歩手前

とにかく今日の予定泊地、持経ノ宿まで持ってくれればいい
歯を食いしばって歩く
前日に距離を稼いでおいて良かった
予定より大分遅れたが16時には持経ノ宿に着いた
濡れた服を着替え少し寝た

1時間ほど寝ただろうか、物音で目が覚めた

起きあがると1人のおじさんが居た
挨拶を交わししばらく話し込んだ

そしたらなんと!
おじさんの話の中に突然“山登なでしこ”さんの名前が!

「えーっ!なでしこさん知ってるんですか!?」
このおじさん去年奥駈けでなでしこさんに会っているらしい

『もしかしてなでしこさんが会いたがってた“M”さんですか?』
「はい、その“M”です、望月です♪」

なんともまぁ奇妙な巡り合わせだ(笑)

一気に打ち解けて会話が弾んだ♪

食欲は戻らなかったが久しぶりに人との会話で盛り上がり
気分良く床に就くことができた・・・


○5日目・5/1(水)
ジンクス
寝坊をした・・・
というか起きれなかった・・・
そうとう疲れている、食欲も湧かない
今朝もゼリー飲料だけで済ます

Y氏(おじさん)と連絡先を交換し、少し早く宿を出た

今日は行仙宿山小屋を越えて塔ノ谷峠でテン泊の予定だが
おそらくそこまでは無理・・・

うん、無理せずとにかく行仙小屋まで行こう

身体が重い・・・
シャリバテ状態が続く
気持ちばかりが先へ行くが全然スピードが上がらない、距離が稼げない
短い距離が異様に長い
何処までも永遠に続くかと思われるアップダウン

ジンクス
青息吐息で昼頃行仙宿にたどり着いた
宿には山彦ぐるーぷの方が1人居た

ジンクス
『まぁ、ゆっくりしていきなさいな』
いろりに火をくべ、コーヒーを淹れてくれた
なんか久しぶりに胃袋に暖かいモノが入った
山の話、南奥駈けの話、小屋の話をいろいろと聞かせてもらった
1時間ほど話し込んでその人は山を下りていった

ちょっと元気もらったのでもう少し先まで進もうと思ったが
開き直って今日はここで泊まることにした
せっかく燃えているいろりの火を消すのももったいないしね(笑)
ぐるーぷの方と入れ違いで1人の男性が入ってきた
旅人だ、本宮から入って吉野を目指すという
色々と情報を交換しているうちにだんだん人が集まり始めた
昨日のY氏も追いついた
今日の顛末を面白おかしく話し合った

1人のあんちゃんと話していると
なーーんと!!
この人も去年奥駈道でなでしこさんに会っているらしい♪
奇妙な縁だな
なでしこさん繋がりで3人がここに居るなんてね

てか、なでしこさんどこ行ってもお騒がせ有名人なのね(笑)

相変わらず食欲不振のシャリバテ状態だったが
楽しく会話して床に就いた


○6日目・5/2(木)
今日も朝から身体がだるい
ゼリー飲料も残り少ない
無理してカロリーメイトを食べた
食べたというより水で流し込んだ

スピードの上がらない身体で宿を出る
息も絶え絶えだ
後2日、耐えるんだ
そのために1年間を過ごしてきた、無駄にはできない
上がる寸前の息で笠捨山を越える
もう一つ!
地蔵岳の鎖場さえ越えれば後はおおむね下りだ
休憩時間ばかりが増える
反して距離は驚くほど進んでいない
時間はどんどん過ぎる

辛いな・・・

もうイヤだ!・・・

イヤだイヤだイヤだ
もう歩きたくないもう歩かない
もう2度とこんなとこ来ない!!
山を下りたい、家へ帰りたい、歩きたくない
もう絶対奥駈けなんか来ない!!

実際、泣きも入るよ
こんな山の中で一人っきりでシャリバテで何処にいるのかもわかんなくて
目の前にはアップダウンばかりの道で・・・

ふてくされながらも地蔵岳を越え下りに入る

とにかく歩くしかないんだな・・・

帰ると進むは同義

家に帰りたければ歩け!
自分に言い聞かせながら山道を下る・・・

どれくらい歩いただろう
眼下にアスファルトの道が見えだした

はて??
ここで林道?

慌てて地図を広げるが無心で歩いてきたせいか
自分の居場所が皆目見当が付かない

(やっちまったか!?)

とりあえず林道に出る
標識を見ると国道425号!
今降りてきた山道には“東屋岳登山道入り口”と手書きの看板が
しかしそんな道は地図に載っていない

どこだ!??

探せ! 居場所を見つけろ!
山族の全知全能で自分の居場所を探し出せ
深い谷間では山立てはできない
等高線を読め
右手に稜線、左手に谷
コンパスと地図を重ね道のカーブ具合から居場所を突き止めろ!
よし、大体の場所は把握できた
次だ、次はどうする
ココできたか、“現場で試される選択肢”
無理して元の道に戻るか、新たな道を模索するか
“今ある現状で最善を尽くせ”

後者だ!
この身体でまたこの山を登るのは無茶だ
今日中に今日の目的予定地玉置神社には着けない
このまま国道を歩こう
その先には森林植物園がある
そこまで行けば人が居る
バスやタクシーも捕まえられるはずだ

歩け!!

アスファルトの道を延々7キロ、2時間歩いて森林植物園に着いた
正直ホッとした

売店でめはり寿司を買い無理して食べながら今後の行程を組み直す
とにかく玉置神社まで行こう
バスはなさそうだ、タクシー呼んじゃおう
売店のおじさんにタクシー会社の電話番号を教えてもらい電話してみた

・・・

連休中で全て出払っていていつそちらへ行けるかわからないと言われた
途方に暮れていると売店のおじさんが声を掛けてくれた

玉置神社まで行きたい旨を伝えると
すぐ近くだから乗せていってくれると言う

なんとうれしい言葉!
聞けばそのおじさん、ここの館長さんだって(笑)

無理はしない
ここは素直にご厚意に甘えさせてもらおう
軽トラの荷台にザックを放り込み玉置神社まで送ってもらった

館長さんと旅の話しをしながら林道を走っていると・・・

なんとすぐ脇を奥駈道が通っているではないか
そっか!
この辺りは林道と奥駈道が並行してるんだった!
「ここで止めてください!、ここで降ります、ここから歩きます!」
館長さんに感謝の意を伝え、ガソリン代を・・・と言ったが
館長さん受け取らなかった

本当にこの辺の人の旅人に対する優しさは偉大だ
深く頭を下げ軽トラを見送らせてもらった

ジンクス
かつえ坂を越え予定時間通りに玉置神社にたどり着いた

考えてみりゃあのまま国道を歩いてもここへはたどり着けた
だがこの体調であのままアスファルトの上を歩くのもしんどい
なんか、横着した気持ちは否めないが
ここは一つ、人の厚意に甘えよう
そういうことも旅の途上にはよくあること、これも大事と思う

ジンクス
玉置神社にお参りしテン泊地の駐車場を探す
駐車場には昨日のあんちゃんがすでに到着してテントまで張ってあった
駐車場の売店で今日の出来事を話ながらコンニャクおでんを買って食べた

んっめぇーーーーー!

コンニャクおでんがすごく美味しい♪
昆布出汁が浸み入って
こんなに美味しいおでんは初めてだ!
たまらず3個食べた
美味しかった、暖かかった、胃に優しくお腹に貯まった
生き返った気がしたよ

ジンクス
ニーモはペグダウンしないと張れないのでアスファルトの駐車場ではなく
一段下りた材木置き場の地面にテントを張った
やっぱり自立式テントの方が良いなぁ・・・
来年までには新しいの買おうっと♪

夜はかなり冷え込んだが久しぶりに暖かく眠れた


○7日目・5/3(金)
ジンクス
いよいよ山行最終日だ、今日は川湯温泉だ
お風呂入れる♪
でも距離は長い
食べなきゃ
前日行仙宿で物々交換してきたボンカレーを湯煎して食べた・・・

うっめーーーー!!

ボンカレーってこんなに美味しい食べ物だったのね!
スゴイ!スゴイぞボンカレー!
身体が温まる
体中の筋肉がギュンギュン唸ってる感じ
やっぱドライフードだけじゃダメだな!
より、来年は食糧計画も見直そう
ちょっと重くなったってかまやしない、レトルトや缶詰も持ち歩こう♪

さぁ、歩きだそう!!

ジンクス
グングン標高を下げる

ジンクス
こんなアップダウンはもう全然苦にならない♪

そしてついに・・・

ジンクス
大斎原の鳥居が見えた!

・・・この景色が見たかったんだ
他人のブログの写真ではなく自分の目で見たかったんだ
他人の奥駈縦走成功記録なんかもう読まない
自分でこの旅を完結させるんだ!

展望台には吹田から来られたご夫婦が休憩していた
ここで30分も山談義(笑)
もう余裕だね♪

その後も合う人合う人ひとしきり話をして別れた

お陰で結局標準時間をオーバー(笑)

でも良いさ
うん、スピード乗れてるし力も出てる
さらに高度を下げると熊野川がもう眼下にある

「当機は最終着陸態勢に入りましたー!」
お!禁煙サインとシートベルト着用のランプが点ったぞ(いつの時代の飛行機だよ:笑)
1人で冗談言いながら山を下りた

ジンクス
・・・ついに来た
この橋を歩いて渡りたかった
この日をずっと夢見てきた

ジンクス
橋へと続く赤いコンクリ道はビクトリーロードか?

橋を渡ると国道168号
右へ曲がれば30分で本宮だ
でも今日は行かない、そう決めていた
今日は川湯温泉で湯ごりして身綺麗にして明日あの階段を上るんだ

国道を左に曲がり川湯温泉に向かって歩いていると先程のご夫婦が車で通りかかった
『乗せてったるわぁ』
嬉しいよね~♪
遠慮することなく川湯温泉まで乗せてもらいました
聞けばこのご夫婦、熊野古道はほぼ全部歩いているらしい
今回も渡瀬温泉にベースキャンプを張りあちこち歩き回ってるらしい
そんな旅もいつかやってみたいものだ

川湯キャンプ場にテントを張り共同浴場へ向かった

ジンクス
川ガキ・・・
懐かしいなぁ~

実に1週間ぶりのお風呂です
この嬉しさは書き表しようがありません
ホント、温泉文化のある国に生まれて良かった♪

キャンプ場は夜遅くまで子供達が騒ぎ回っていた
別に腹は立たんがね、俺も経験してきた道だもの
テントの張り網に何度も足を引っかけられそのたびにテントは揺れなかなか寝付けない
やっぱ自立式テントだな♪


○8日目・5/4(土)
いよいよ最終日だ

ジンクス
急ぐ必要はない、ゆっくり進もう

答えを見つけに行こう・・・

ジンクス
大鳥居
もう何度もここを訪れているがやはり今回だけは格別の思いがある

そしてついに・・・

ジンクス
本宮の地に立った

階段をゆっくりゆっくり1段ずつ上がる
この1週間が走馬燈のように頭の中を駆けめぐる

ジンクス
そこに見たものは・・・







参拝を終え、バスで新宮に向かった

見慣れた景色が違って見えた

最後に歩いた稜線を見上げた時景色がにじんで見えた


新宮に入り速玉大社にもお参りし山行は終わった
現実世界に帰ってきた

ジンクス
いつものコインランドリーで洗濯だ♪(完全にジモティーじゃん:笑)
てか俺、忘れ物じゃねーし!

洗濯も終わってこれまたいつものビジネスホテルへ
今回は泊まらないよ、コーヒー飲みに立ち寄っただけ
喫茶店のオネーちゃん俺のこと覚えててくれたよ♪
コーヒー飲みながら世間話しに話が弾んだ
これからちょっと那智まで行って来るって言ったら
『荷物預かっておきますよ♪』って
こういうのって良いねぇ~

ジンクス
那智駅でゆっくりたっぷり温泉に入った
海風が心地良い

夕方になり新宮に戻りりゅうちゃん夫妻と合流
お祝いの打ち上げをして頂きました♪
いつもいつも感謝です (-人-)
りゅうちゃん夫妻は台高の方へ行かれていたみたいです
話は山の話ばかりだけど尽きることはない
なんで山の話って尽きることがないんだろ・・・?

あっという間に時間は過ぎ
バスの出発時間になりそこで別れた

本当にありがとうございました
旅の終わりにいっぱい話聞いてもらえて幸せ者です、私は

「また来るね♪」





きっかけは些細なことだった
昔から熊野古道への憧れはあった、一度歩いてみたいと思っていた
その機会を得て実現に至った
一度きり! それで終わるつもりだった
どうせ一度きりならなるべく長い距離を長い時間を掛けて歩こうと思い
中辺路~大辺路スーパートレイルを計画し実行した

それで終わるつもりだった・・・

翌年小辺路を縦走した
その次の年は奥駈道を半分歩き、真夏に大雲取越~小雲取越を歩き
冬に中辺路を縦走した
そしてついに今年、奥駈道縦走完歩・・・
一度きりのはずがすでに6回も来ている
何がそうさせるのか・・・
歩くほどに心が熊野古道から離れられなくなった
一体そこに何がある?何があった?
その答えを求めてひたすら歩いた
歩いて歩いて一途に歩いて、ようやく見えた気がする

後先考えず意気揚々と歩き始め
登り龍のごとくどんなに厳しい坂道もどんなに険しい岩場も鎖場も
何ら躊躇することなく踏み越えて来た
途中で辛くなってくじけて挫折して逃げたくなって弱音を吐きながらも
その途上で人に出会い人に助けられ人と別れてまた人と出会い
感謝と反省を抱きつつ安堵の道を歩き終えた

それって・・・

起承転結、すなわち人生そのものではないか?

そしてその長い旅路の果てにたどり着いた熊野本宮・甦りの地

人は歩き、ここを訪れまた普段の生活に戻ってゆく
そしてまた歩き本宮を目指す・・・

今あらためて言える
本宮はゴールではない
本宮こそがスタートラインなのだと確信を持って言える

奥駈けにはきっと何か特別なモノがあるとずっと思っていた
でも、なにも特別なモノなど無かった
そこにあったのは人の日々の営みそのものであった
人が数年、数十年掛けて積み上げていくモノが
その1本の道に凝縮されていた

これはあくまでも私個人の主観であり答えです
また違った別の答えもあると思います
そうあって然るべきだと思います
だって誰もが皆、日々奥駈道を歩いているのです
私の、あなたの、それがそのまま奥駈道なのだと思えるのです
女性は奥駈道を完全縦走することはできません
女性の居ない道中で男性は“親孝行”を厳しく問われます
これもまたすごく象徴的だと思います
そんな1本の道が熊野にはあるのです

今回、地図上の奥駈道を100%トレースしたわけではない
それで良いと思う
いにしえのならわしにこだわる必要はないと思う
現代には現代の奥駈道があって良いと思うのです

そんな奥駈道があっても良いと思うのです
そんな旅もあって良いと思うのです
他人と同じである必要など全くないと思うのです・・・


熊野古道これまでの記録
ジンクス

ジンクスは確かに存在した

まだまだ旅は終われそうもありません。

-完-





同じカテゴリー(熊野古道)の記事画像
木化け 石化け
~ 風 ~
残身(心)
祝!テレビ出演♪
旅の〆
伊勢路縦走 ~えにしのたび~
同じカテゴリー(熊野古道)の記事
 木化け 石化け (2015-09-22 14:26)
 ~ 風 ~ (2015-05-10 18:16)
 残身(心) (2014-11-24 16:31)
 祝!テレビ出演♪ (2014-05-22 20:12)
 旅の〆 (2014-05-11 16:53)
 伊勢路縦走 ~えにしのたび~ (2014-05-06 23:07)

この記事へのコメント
お疲れさまです


凝縮した
いい時を過ごせたようで
何より


今回は
迷う、見失うが心に響きましたよ

モッチーも道に迷うんだって(笑)


いいログでした


あっ
またなんか違うコメ書いちった
Posted by ジェロ at 2013年05月06日 23:19
>ジェロさん
早速のコメントありがとうございます♪

私なんぞは永遠の世迷い人ですよ(笑)

ルートファインディングには長けていると思っていたんですがねぇ
まぁ、それくらい疲労していたんですね(笑)

てか、違うコメってなによ!(笑)
Posted by 望月 at 2013年05月06日 23:31
奥駈道全縦走おめでとうございます。
吉野から本宮までの全縦走はすごいですよ。
今後は先達と呼ばせてください。(笑
望月さんのレポ読んで
また奥駈道を歩きたくなってきましたー。

南奥駈道のアップダウンは縦走後半で
疲れた心身にダメージが大きいですよね。
うちも泣きが入ってました。

釈迦ヶ岳で道誤りですけど
あの旭口への稜線は大峰で一番展望があって
雰囲気の良い場所なので結果オーライですよ。
まぁ縦走中の道誤りはつらいけど。(笑

またぜひ熊野へお越しくださいね。
Posted by りゅうちゃん at 2013年05月07日 20:54
>りゅうちゃん
いつもいつも応援してくれてありがとうございます♪
&、鰹丼ごちそうさまでした(笑)

確かに旭口への稜線は良いですね!
なだらかな草地に鹿の群

次はあえて深仙を避けてこちらをテン泊地とします♪

てか・・・数日前は絶対もう歩かない!って泣き言言ってたのに
すでに来年のこと考え始めてます

バカですねぇ~(笑)
Posted by 望月 at 2013年05月07日 21:41
お疲れさまでした。

以前私が好きなサックス奏者が自分の師匠の言葉として、即興演奏のことを
「後ろを向いて、自分の歩いてきた道を見ながら、進んで行くことだ」という
意味のことを言っていました。

いくら地図や行程のプランがあるとは言え、その場その場の判断が
試されるのは、楽譜のない即興演奏と同じ。

何事も楽譜通りに弾くのが楽ですし、それが安心。でも、そこから一歩踏み出して、
ピリピリ来る緊張感や(失敗するかもという)恐れと正確に戦わないと、
本当のことは生まれてこない気がします。

それは楽譜通りに弾いていたのでは絶対に得られない達成感ですし、逆に
失敗した時の爽快感って、成功した時の達成感に劣らないものがあります。
もっとも、なかなか正面切ってそこに向かって行けないんですけど(笑)

弱音?失敗?横着?
そんなん、当たり前ですよ。プラス、マイナス、両方あってこそナンボ。

毎年言ってる気がしますが、等身大の望月さんに拍手。
Posted by 魚花 at 2013年05月08日 00:22
>魚花さん
ありがとうございます♪

うんうん、釣れなかった釣りの方が返って面白かったり
印象に残ってたりって、案外ありますよね

まぁ、今回もいろいろあってそのお陰で
私の旅を締めくくることが出来ました
Posted by 望月 at 2013年05月08日 06:53
こんにちは

無事歩き終えられてよかったですね!
おつかれさまでした!

すごいです!もう私にはそれしか言えないです!

歩くって、自分を見つめなおす時間なんだなーと
最近歩き始めて思いました。
まあ、ほとんどが必死で何も考えてない時間のほうが多いけど!

私は近場のハイキング、ぼちぼちがんばりまーす。
Posted by みー at 2013年05月08日 17:26
>みーさん
ついにやりましたよー!(笑)

なにも考えずに歩くからこそ自分を見つめ直せるんだと思いますよ♪

ぼちぼちハイキングね(笑)
それがだんだんエスカレートして行っちゃうんですよね~

あーこわいこわい(笑)
Posted by 望月 at 2013年05月08日 20:21
お疲れ様でした。

非常に濃い7日間だった様ですね。
読んでて一時はどうなる事かと思いましたが、良かった良かった♪

7回目も期待しています。
Posted by かっしー at 2013年05月09日 01:29
>かっしーさん
7回目?

あと96回あるから期待しててね♪(笑)
Posted by 望月 at 2013年05月09日 06:38
望月さん兄さん♪
奥駈道達成おめでとうございます\(^O^)/
去年の事を思い出しながら読ませて頂きました(^m^)

今年はお天気も安定していて〜五寸釘で打ち付けられなくてほんまに良かった(≧▼≦)

私の噂をされていたとは…(^^;

奥駈道の道迷い!
兄さんが奈落の底で地縛霊にならなくてほんまに良かったです(笑)

後半の怒濤のごとくアップダウンの続く南奥駈道は如何でしたか?

本宮の大鳥居が見えた時の感動は今でも忘れられません!

奥駈道は人生そのもの!私もそんな気がします♪

そして今回の旅が自信に繋がり、これからの人生の励みとなり、又新たな夢へと続くのでしょうね(*^^*)

順峯で歩いたら、また違うものが見えてくるのかな?(・・?)
Posted by お騒がせなでしこ♪ at 2013年05月09日 09:47
>お騒がせ系きれいなオネーさん
ありがとうございます!
ついになでしこさんに追いつきましたよ♪

辛いこといっぱいあったけど
あれから数日、ホントに良い1週間だったと
今つくづく思います

順峯ねぇ~、ハンパ無く辛そうだけど
最期の金峯山寺で
仁王様は一体何を語りかけてくれるんでしょうね・・・?
Posted by 望月 at 2013年05月09日 21:29
望月さん
奥駈完歩おめでとうございます
お疲れ様でした

私も同日に大峰入りしたのですがお会いできず残念でした。
私も望月さんほどのドラマはありませんでしたが無事本宮
までは完歩できました。今年は去年と違って天候にも恵まれ
良いコンディションで歩く事ができ何よりでした
吉野駅からのタクシーは「予約がいっぱいで配車できません」
って事で歩いちゃいましたけどね、

地蔵岳から先でお間違いのポイントは山登なでしこさんも12年に
お間違いになられたポイントと同じではないですかね
Posted by カズ at 2013年05月09日 22:18
>カズさん
お疲れ様でした、そして完歩おめでとうございます!

そうですね、お会いすることは叶いませんでしたね(笑)
私よりも先を行っていたのでしょうか?
それともどこかで追い抜いたのでしょうか?

そういえばなでしこさんも間違っていましたね(笑)
私は気が付かずに一気に下っちゃいましたが(汗)
でもそれが返って印象深い旅となりました!
Posted by 望月 at 2013年05月09日 23:26
望月さん
こちら27日 6:35吉野駅から歩き
小笹テン泊→楊枝小屋→平治小屋→玉置辻テン泊
にて5月1日に本宮でした


今回の望月さんブログトップにある
『一度でも奥駈けに足を踏み入れた者は必ず、再び奥駈けを歩くことになる』って言葉
ドッキッ!!
これってもろ俺やんって感じで、グサッと胸にきました
去年も大雨の中歩きました
それより前にも・・・・

歩いている時には「もう二度とくるもんか!絶対今年で終わりにしよう」
なんて思ってるんですけどね
繁華街のような夏のアルプスも嫌じゃあないんですけど・・・
なぜかしっくりこなくって・・・・
GWになると吸い寄せられるように大峯に向かっちゃうんですよね
Posted by カズ at 2013年05月10日 22:43
>カズさん
良い行程ですね!
理想的じゃないですか

やはり初日にその時間にスタート切れれば
行程の組み立ては全然違いますね

冒頭の言葉は行仙小屋で聞きました
私も胸に突き刺さりました
今回お会いした人達はほとんどがリピーターであり(最多6回の人も:驚)
私含めやはり去年の暴風雨を経験していました
今にして思えば
あの暴風雨にさえ何かとてつもなく大きな意味があったような気がします

来年も歩きたいんですが
1本トレースしたいトレイルがあるんですよね~(もちろん熊野古道)

悩みます(笑)
Posted by 望月 at 2013年05月10日 23:10
来年また奥駈歩くときはだいたいの行程だけは
知らせてねー。
釈迦ヶ岳で冷えた缶ビール、いえ三ツ矢サイダーを
差し入れるから。(笑
Posted by りゅうちゃん at 2013年05月12日 20:58
>カズさん
早急に確認したいことがあります!!

サイドバー下方の『オーナーへメッセージ』をクリックし
空メールで構いませんのでメールを送ってください
折り返し返信させて頂きます

どうかこのコメントがカズさんの目に留まりますように・・・(-人-)
Posted by 望月 at 2013年05月12日 20:59
>りゅうちゃん
そういえば今回の行程教えていませんでしたね(笑)

来年ね、了解です♪
 ↑
行く気になってるし(笑)
Posted by 望月 at 2013年05月12日 21:01
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ジンクス
    コメント(19)