洗心の庵

でね、AOさんが遊びに来いってうるさいのよ

なんか、俺に会いたくてしょうがないみたいなのね
よっぽど友達少ないんだな（笑）


ま、冗談はともかく
このS.W.は元々熊野古道へ遊びに行くつもりだったのね
どこにしようか迷っていたら
７月に持経の宿が大規模修繕を終えて新装オープンの情報♪

決定ですね！
さっそくAOさんに連絡入れて持経の宿に連泊予約
食事はAOさんご自慢のジビエ料理を食べさせて頂くことになりました♪


９月１９日（土）　快晴

この先の林道が激悪路（汗）
さすがにアウディだと緊張します（笑）


ほんの数ヶ月前に見た風景がすごく遠い昔に思えて

なんか、懐かしい風景だな


行仙宿
誰も居ないひっそりとした小屋だけど
良い感じに人の気配を感じます
そういえば19日に塩爺死んじゃったね・・・
その日にここで塩爺の書いた書版画を見ていたってのも何かの縁だよね

（ー人ー）　合掌・・・




・・・静かだ

人工物は何も見えない、何も聞こえない
やっぱり奥駈道はソロに限るね
この世の時間と空間全てを手中に収めた錯覚に陥るね
こんな場所は滅多にないよ






たっぷりゆっくり時間を掛けて歩き
それでも昼頃には持経宿到着

すごく綺麗になっています！


内装も一新、以前のような暗く寒々しい感じはまったくありません

女子更衣室なんかも完備されました！
酔っぱらってくだを巻き始めた人を閉じこめる目的もあるらしいが
それがなでしこさんのことだなんて、俺は言ってないからね（笑）


コーヒーとタバコと薪ストーブ♪

『先に宿に着いてストーブに火を付けておくように！』
AOさんからの命令です！

・・・俺、一般客なんだけどなぁ（笑）


夕食メニューはなんと！

てっちりです！！　フグです♪

美味かった～・・・

他にもうり坊のもも肉ハム（AOさん手作り）
これまた美味い！！

しかし、山でフグが食べられるとは思わなかったな♪

９時過ぎまでダベって笑って大騒ぎしちゃいました
先に寝てた人には迷惑だったかな？（笑）
お陰で夜中に起きることもなく朝まで爆睡♪


９月２０日（日）　快晴
AOさんお手製のサンドイッチを戴き
宿泊客を見送って（俺も宿泊客です：笑）
俺は天狗山方面へ散歩に出ました


良いねぇ～


紅葉も始まりだしています
うん、やっぱり良いねぇ～


決して楽な道じゃないんだけど歩みが止まることはない




ありゃ！
地蔵岳ですでに３時間以上過ぎてる
ゆっくりし過ぎです（笑）
もう一つ先の天狗山まで行きたかったんだけど
ガツガツする必要はない


地蔵岳を持経方向へ下った草地に腰を下ろす

ここで１時間以上も休憩
いや、休憩じゃないな・・・

なんだろう・・・

眠っていた気もするし風景を見ていたような気も・・・

飛んでますね（笑）

縦走中では考えられない心地良さ
ストイックに次の泊地まで歩く奥駈縦走も
あれはあれで悪くはないのだが
こんな奥駈も体験してみたくて今回の山行を計画した
季節も天気も最高！
あの、苦しかった奥駈縦走を経験してるからこその
このありがたみなんだろうね

山に合掌　（－人－）


さて、そろそろ帰ろうかという頃
ソロの縦走者、続けて３人組の縦走者が現れた
みなさん持経泊のようだ

少し時間をおいて俺も出発

縦走装備とほぼ空身の俺
すぐに追い付きました
見ると３人組の内の１人がどうも体調悪そう

道を譲ってもらい急いで宿に戻ることにした

・・・・が！！

行きに３つピーク越えたよね
結構キツかったよね！
帰りもそれを越えるんだよね！！

ここで気が付く！？（笑）

１日で６つのピーク越えじゃん
俺としたことがうかつだった～（爆）
お陰で宿に帰ったら筋肉痛、AOさんに散々からかわれました

１時間後に１人と３人が着くことを伝え、ほぼ予想通りに４人到着

それ以外にも数名
総勢11人での宿泊となりました
キャパ的には問題ないが持経でこの人数は珍しいそうです

AOさんがクーラーボックスに入れて担ぎ上げたビールもコーラあっという間に“完売”！！
俺は下戸だからビールの味はわかんないけど
歩き疲れた身体に冷えたビールが￥200ときたらそりゃみなさん飛びつくだろうね
さすがAOさん！
縦走者の気持ちがよくわかってらっしゃる
ちなみにビール原価￥70てことと車で運んだってことはナイショだよ（笑）


この日の夕食メニューは
アマゴの塩焼き・・・激ウマ！
イノシシ肉の網焼き・・・超ウマ！！
熊鍋・・・・（汗）

いや、熊鍋もすごく美味しかったんだけどね
AOさん日本酒入れすぎ！！
具は何とか食べれたけどスープは俺には無理！（笑）
でもね、一口飲んだけどスッゲー美味かったことは確かです

ビストロ・南奥駈のジビエ料理は最高です！
食べるには事前に予約して開店日と開店場所を確認してください
ちなみに予約は私宛に連絡もらっても結構です
ビストロ・南奥駈予約センター関東出張所所長の任を仰せつかっていますんで（笑）

そんなこんなでこの日も夜遅くまで大騒ぎ♪

３人組の内の１人U氏も体調不良により明日ここから車で下りることとなりました
※ビールしこたま飲んで元気なったように見えたが大事を取りました（笑）
２人はザックをAOさんの車にデポし、空身で行仙宿まで縦走、そのまま下山して合流の計画


９月２１日（月）　薄曇り

志納箱の横にこれを設置させてもらいました♪
G.W.後に俺が作ったフィギュア付きパネルボックス
宿泊料を入れる時、ちょっと左側も見てね（笑）

縦走者を見送り、小屋の片付けも済ませ外でダベってると

なんとそこに！！


野生のキツネが登場！
※写真はU氏から戴きました

しかもつがいで

以前、野辺山で雪原を走るキツネを遠くに見たことはあったが
こんな近くで見たのは初めてです！

キツネがこんなに人の近くに出るなんて普通じゃ考えられないよ
しかも本州でだよ
AOさんもこれにはびっくり！

南奥駈のポテンシャルはスゴ過ぎます！！

持経の宿は今後、“キツネのお宿”として売り出すそうです♪


AOさんの車で池原まで下り、きなりの湯で温泉に入る
ここの温泉も懐かしいね
奥駈初挑戦でボロボロになって無念のエスケープしたあの時以来です

俺の車のデポ地まで戻ったころちょうど２人組も下りてきた
ジャストタイミングです

ここで解散です

AOさんは行仙宿に登り俺は３人を21世紀の森まで送っていく事となった
名残惜しいけど、まだまだここに居たいけど

また来るしね♪
いつだって、何度でも来るし！

AOさん、本当にお世話になりました
ありがとうございました、ごちそうさまでした

その後、３人組のU氏、Y氏とはF.B.での繋がりも持てました
今回も良き出会いのあった楽しい山行でした

３人組と分かれ、一路十津川へ車を走らせる
目的はここ！


谷瀬の吊り橋
さすが連休中の昼頃です
吊り橋渡るのに順番待ちの行列、車停めるのもままならない状態
路駐してさっと写真１枚撮るのが精一杯でした
十津川の道の駅も満車

仕方なく道の駅奥熊野ほんぐうへ向かいました

目的はもちろんこれ！♪

めはり寿司～♪

いつもだと下山してまず食べたいのが肉なんだけどね
今回はさすがに山で肉食べ過ぎた（笑）
しかもフグやアマゴや熊やイノシシだもん

さっぱりした物が食べたくなりました♪



通い始めた頃に比べ、高速も延び、バイパストンネルもでき
アクセスはずいぶんと良くなってきたね

でも、この海と山だけはあの頃と同じように変わりなく後ろ髪を引いてくれます
この一抹の寂しさがまた、俺を熊野へといざなってくれるのです

あそこに行けば誰かが居る、また会える
そう思える場所が一つでもあるってのは良いもんですね


石にも木にも
魂のよりどころは見つけられると思うのです